もりおの小確幸

旅について読むと悩みがどうでもよくなるブログを書きます

カンボジア シェムリアップ アンコールワット

カンボジア シェムリアップ アンコールワット

 

2019年8月16日

ここは、カンボジアの都

アンコールワット

 

朝4:30に集合

まだ辺りは暗くて野生の

犬がうじゃうじゃ。

 

クラブからはズンズン音楽は流れ、

街灯のない真っ暗な夜道を

一人で歩きながら

集合場所へ向かった。

 

教科書でよく見る、遺跡の

アンコールワットの日の出

あの美しい光景を見るために。

 

37ドル。これは、

アンコールワットの入場料。

日本円で大体4000円くらい。

 

カンボジアは物価が安くて

水は大体50円

屋台一食100円

 

アンコールワット

観光客料金らしい。

 

7日券は

8000円もするらしい。

(1日で回りきれない)

 

 

アンコールワットの中は

外と変わらず集落が

並んでいて、そこで

生活している人もいるため

 

歩いて回れる広さではない。

 

その日は、

日本人宿にあるトゥクトゥク

の相乗りにお願いして

 

その日、初めて出会った

日本人と4人でガタガタ

揺られて回っていた。

 

 

太陽も登らず、

少し肌寒くて真っ暗な朝、

初対面の私たちは

米津玄師の「lemon」を

 

大声で歌いながら

トゥクトゥクの風に揺られて

アンコールワットの中に

入ってゆく。

 

 

駐車場についた!と思いきや

トゥクトゥクの運転手さんが、

急げ!急げ!

と慌てている。

 

どうやら、日の出の時間が

迫っていたらしい。

 

特に渋滞もなく

スムーズに到着したので、

これは完全に計算ミス。

 

「それなら集合時間早くして〜」

 

と叫びながら、

足の速い現地の運転手に

必死でついていった。

1キロくらいの距離は走ったかな?

 

海外って、

こういう自由なところが

いいよね。」

 

とゲラゲラ笑いながら、

なんとか、息切れ状態で

有名な日の出の景色を見れた。

 

 

その後、

遺跡を見て回って歩いていると。。。

 

忘れられない出会いがあった。

 

 

オネーサーン!カワイイネェ!

コレ、ヒトツ、ヒャクエン!

後ろから元気に聞こえた声。

 

「あぁ、また売り子か。」

 

 

東南アジアを

周遊していた当時、

各国で売り子に遭遇して

正直懲りていた。

 

少し早歩きをして

スタスタ距離を取ろうとするも

タッタタッタ!と

小走りでついてくる。

 

 

気がつかないふりをして、

日本人同士で会話しても。

後ろからずっと声が聞こえる。

 

 

そして、思わず

振り返ってしまった。

 

するとびっくり。

 

 

そこに立っていたのは、

小学1年生くらいの裸足の

小さな女の子だった。

 

大きな箱に大量の

絵葉書を入れていて、

それをボロボロの紐で

右肩にくくりつけて

 

真っ黒の肌で

汗をタラタラ流しながら

細い目に純粋な笑顔で

こっちを向いていた。

 

 

「わお」

 

 

日本だったら、

ピカピカのランドセルを

背負って、

 

初めての学びの場で、

ワクワクしながら元気に

小学校に通っているような

お年頃の子が、、、

 

 

生まれる場所が違うだけで、

こんなにも生活が違うのか。

 

 

ボロボロの売り物を背負って

こんな炎天下の中、

裸足で観光客にものをうって

働いている。。。

 

 

思わず、

「学校は?school?」

と聞いてみた。

 

すると、

「No」と首を横に振る。

 

 

英語もわかるのか…

 

 

「Can you speak Japanese? Why?」

 (なんで日本語が話せるの?)

 

と聞くと、

 

「Visitor」

(観光客)

 

と答えた。

 

 

どうやらこの子は、

学校に通わずとも

英語や日本語を覚えて、

商売をしているらしい。

 

生きていくために。

 

 

その瞬間、

語学を学ぶ立場として、

自分のことがとてつもなく

情けなく感じた。

 

 

自分、平和ボケしてた

 

 

だって、この子が必死に

仕事をしている間、

私は悠々と学校に通い、

勉強をしていたはず。

 

小、中、高、大

と当たり前の流れで

学びの場があって、

 

こうやって

「海外に行きたい!」と

思えば、

 

ちょっと飲み会を我慢して

頑張ってバイトして

お金を貯めれば来れてしまう

ような環境にいる。

 

 

それなのに、

日本にいるときに

「使う機会がない」とか

「時間がない、忙しい」

 

って言いながら

文句だけ重ねてきた自分。

 

 

こんな恵まれた

環境にいながら、

無い物ねだりで、

 

結局、

使って恥をかく自分から

逃げていただけだと

と深く思った。

 

 

こんな異国の地で

自分よりも幼い子が

こんなに頑張っているのに。

 

もっと大人になれ

と自分に喝を入れた。

 

 

私たちは、

あまりにも恵まれすぎて

しまっているのかもしれない。

 

 

ある程度のものは

「欲しい!」と思えば

自分の努力次第で手に入るし

 

「こうなりたい!」と

思えば、自分の行動次第で

なることだってできる。

 

この子みたいに、

1日を生きるだけで

精一杯なほどお金に

困ることはない。

 

 

お金の使い道や

時間の過ごし方の工夫で

どうにでもなる。

 

 

こんな風に、

必死に行きている人からすると

「言い訳するな!」って

思われてもおかしくない。

 

 

 

そして私は、その子から

一枚の絵葉書を購入した。

 

この出会いと、

その子からの学びを

忘れぬようにと。

 

 

そして、

「がんばって」という

一言をプレゼントした。

 

「ガンバッテ…?」

 

「うん、fight! (っていう意味だよ)」

というと、パァ!と笑顔になって

キラッキラの目と

大きな口で純粋に

 

「ガンバッテ、ガンバッテ!」

 

と喜んでくれた。

 

 

もちろん、励まされたのは

こっちの方で。

いつかはもっと大きくなった

彼女に出会って

 

もっと彼女の生活のことも

聞けたら嬉しいなと思っている。

 

 

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